ここに至るまでの話がめちゃくちゃ長くなりました
というわけで、夏の終わりごろから私は3Dプリンター関連でワーワー騒いでいたのですけども、いよいよ最終ステージとなります。
振り返ると本当に長かったですね。
まず、ゲーム機であるPlaydateのケースが欲しい~ってなって、3DモデリングができるBlenderというソフトにチャレンジしてみました。
数日後、Blenderが行けそうな気がしてきたのと、気になっていた3Dプリンターの最新機種が思ったより安いお値段で発売されたので、3Dプリンターの注文をしました。
約2週間後、Amazonの画面上では在庫ありですぐに発送されるはずの3Dプリンターが発送されず(同時に買ったフィラメント(材料)とかだけすぐに届いた)、Amazonの人と何度かやり取りするも解決しないという状況になり、その思いを抑えきれずに3Dプリンター到着前にまずケースの3Dモデルを作りました。
約1週間後、Amazonのサポートでも相変わらず発送されない原因が不明という状況が続いたので最新機種はあきらめて、前の機種を注文しました。
数日後、予定通り届きました。
さっそくテストプリントをして成功し、満を持して翌日使おうとしたら故障していました。
中国のメーカーから交換用部品を送ってもらうことになり、約2週間待ちました。
部品が届いたので交換しました。
そして、いよいよ、3Dプリンターが使える状況になったのでした。
かなり時間的な道のりが長かったですね……。
そして、上記のような小さめのものをいくつか作ってみた後、いよいよ当初の目的であったPlaydateのケースを出力してみましたのでそれを書きます。
なお、大変申し訳ありませんが、私が何かとバタバタしていた(そして今もしている)こともあり実際に作ってから約3週間経ってからのブログとなりました。
3Dプリンター来るのも遅かったし私も遅い。
出力するぜ
というわけで、3Dのモデルはもう作ってあるのであとは出力するだけのはずです。
改めましてどうやったかというと、Blenderでこんな感じでPlaydateを再現した上で、これが入る大きさのケースを作ってみた次第です。
出来上がりはこんな感じでカパッと2つに開くようなヒンジがあって、フタを締めると自立する(想定)というものです。
3Dモデルってのはフレーム表示にするとめちゃくちゃかっこいいですね。
ちなみに、作ってあったデータをそのまま出力しようとしたのですが、念のための最終確認としてモデルをよくみたらフタが閉まらないような致命的な構造になっているところがあり修正しました。
危なかった……。
そんな感じですが、さっそく出力してみます。
おお、作っていたモデルのように、ケースが開いた状態の形がなんとなく作られ始めました。
3Dプリンターに対してのサイズ感をあまり考えてなかったのですが、ちょうどこの3Dプリンターで作れるサイズの限界くらいでした。これまた危ない。
その後も徐々に作られていきます。中央のヒンジ部分も形成されつつある……。
で、8時間以上かかるというものになってしまったので放置したいところですが、ちょっとこういった機械を放置するというのは怖かったもので、買い物に出かけるときは気になった時に監視できるようにしました。
いろいろ調べたところ「アルフレッドカメラ」というスマホアプリが監視カメラとしてよさそうだったので、古いスマホにインストールしてカメラがわりにして使ってみました。
このアプリがまた使ってみたら最高でして、無料なのにしっかり使えました。
ありがてぇありがてぇ。
ただ、まぁたぶん大丈夫だとは思いつつも、無料であることをどこか心の奥で警戒してしまう私は周りが写りこんで流出しても大丈夫な画角でカメラを設置するのでありました。
そしてチラチラ見ながら過ごすこと8時間と31分。いよいよ3Dプリンターが出力を終えて停止しました。
おおお、Blenderの画面で作ったようなやつがこの世界に実体化して現れた……。
無事、取り外せました。
ここからは、周りについているサポートと呼ばれる部分を取り外していきます。
このサポート、わりと手で簡単にとれるっちゃあとれるのですけども、テストでいくつか作ってみていたときにきれいに取れないところをつい爪でやろうとして爪が終わりかけたので警戒して、それ以降は手袋をしてやるようにしています。
なおどんな手袋かというと、数年前に私が突然釣り(海の岸壁から釣るやつ)に誘われたことがあって、経験がなかったもんで釣竿を含めいろいろ用意したのですけども、そういえば魚が釣れたとしても生きている魚を直接触る勇気がないということに気づいて、あわてて購入したものです。(どこで買ったかも忘れた)
そして、結局まったく釣れなかったため一切の出番なしに数年間私の部屋に眠っていたものですが、ここにきて抜群の効果を発揮しています。
薄手で、指先はゴムみたいな滑り止めが付いていて非常にやりやすい。
もう君は完全に釣り用の手袋から3Dプリンターのサポート外し作業用の手袋にジョブチェンジしたといっても差し支えないと思います。
なので、同様に何年も眠っている釣竿とかライフジャケットみたいなやつとかもいつかは役に立つんじゃないかと思い希望が出てきました。
話がそれました。
なんだかんだで問題なくサポートを取り外すことができましたので、ここからは3Dプリンターたるものを触る前に私がなんとなく作ってみた3Dモデルが実際にケースとして使えるのか?という点についてのいくつかの関門がクリアできているかが気になるところです。
第1関門はヒンジです。
こういう感じで作れば、3Dプリンターで出力し終わったころには組み合わさった状態でヒンジができるかな?という想像で作ってみたものですが、果たして。
うーん、なんかヒンジ部分が外れるということはない感じだけどとてもガフガフしています。
ヒンジがひとかたまりに癒着しちゃうんじゃないかなと思ってゆとりを持たせたのですけども、思っていたより3Dプリンターって精度が高かったのでもっと攻めても良かったなというところです。
しかしながら、とりあえずヒンジとして動くという点では成功と言えますね。
続いて第2関門は、うまく閉じることができるのか、という問題です。
上手にはまるかな……。
カポッというかギュムッ。
なんか一応閉じはしましたね。ギュッと抑えるパワーが必要でしたけども。
ただ横からみるとこんな感じで完全に閉じ切っていません。
こちらは考えてみたらまったく余裕なしのサイズで凸凹を作った状態になっていたもので、完璧にハマるのは無理だったみたいです。
……しかしながら、一応閉じるには閉じるので成功と言っていいかも……?
それじゃ、第3関門の検証です。
果たして、Playdateがきちんとこのケースに収まるのか。
たしか3Dモデルを作るときは、ざっくりPlaydateの105%のサイズの穴を開けたつもりなのですが、うまくいくのか。
では、一旦開いて、入れてみましょう。
アッ?!
開かないっ?!
ここで終わり?!
……危ない、空いた!
ギリギリのサイズで作るとこうなってしまいますね……。
何はともあれ、Playdateを入れてみましょう。
あっ、入った!
あとは最終関門。
自立は……。
した!
底面の安定感だけはめちゃくちゃすごい。
これで縦置きによる省スペースと、時計がいつでも見えるというのを実現できます。
まとめ
やりました、あちこち怪しいところありますけどできたといえばできた感じです。
若干窓のサイズが怪しいというのもありますけども、あとは内側から透明なクリアファイルか何かの切れ端を貼り付ければホコリガードもバッチリのはず。
あと、結構ケース内でPlaydateが余裕ありすぎて動くので、傷がつかないように内側に何かしらの保護シートを貼りたいですね。
とりあえず今回のはプロトタイプだったということにして、改めて設計してみたいです。
ヒンジがこんなにでかくなくても強度が十分そうだし、もっと隙間小さくてもよさそうだし、あとケースが閉じたときに接触するところはもうちょっと余裕持った方がいいし、あとは全体的にもっと壁を薄くしてもいいなということがわかってきたし。
またチャレンジしようと思います。
おわり。
っていうか、私が型落ちで買った3Dプリンターの「Kobra Neo」はまだ在庫あるようで意外に息が長いですね。いずれにしても思っていたよりは安く買えてよかったです。
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