4コマ漫画を3Dプリンターで印刷してみた件

4コマ漫画を描きました

少し前のことですが、幼稚園児がカニとマイクラのクリーパーのぬいぐるみを持っておりました。

そして、近くには4コマ漫画の枠のメモ帳がありました。無印良品のやつです。

そしたらもう4コマ漫画を描くしかないと思ったのですけども、果たして私は幼稚園児の胸を打つような漫画を作れるだろうか。

挑戦してみることにしました。

カニクリーパー

※見せたら、1コマ目にカニのハサミを書き足されました。

※なんかレバーをギュッとやるとボールが飛び出すおもちゃがそこにあったのです。タイトルにカニの装飾を施されました。

※ただ遊んでいるだけじゃなく、火遊びの危険性の啓蒙もしました。3コマ目になんと集中線を書き足されました。マンガに詳しい。

※これも3コマ目に集中線を書き足されました。私はダブチが好きです。

というわけで、なんか全部の漫画に添削が入りました。ウケたのかウケてないのか……?

それはさておき、私はあまり漫画などは描かないものでせっかくだから残しておくかと思ってこのようにデータ化(画像化)しておいたわけですけども、もう1歩進んで3Dプリンターで印刷したらどうなるのかなと気になってきました。

やってみよう!

権利関係に注意

で、今回、カニについては概念的なものであってぬいぐるみのカニをそのまま書いたわけではないので大丈夫だと思うのですけども、マイクラのクリーパーについてはいわゆる二次創作ということになるかと思います。

そして二次創作というといろいろグレーなはずですが、特に立体化するのは注意が必要なはずです。

紙に印刷するのと、3Dプリンターで印刷するのは同じでは……?と一瞬思ったのですけども、たまたま「プリンター」と「印刷」という用語が同じであるだけでやっていることは普通に立体化なので同列で考えるのはよろしくないような気がします。

ということで一応調べてみたところ、マインクラフトやさしい~。

Usage Guidelines | Minecraft

たぶんハンドクラフト製品に該当するから、「コミュニティでシェアすることを吸い書しています。」ということで大丈夫でしょう。

では、安心していってみます。

3Dモデルを作る

というわけで、3Dモデルを作ります。

私が3Dプリンター用にモデルを作るときは、フリーの素晴らしいソフトのblenderを使うんですけども、そこまで使いこなせているわけではないので今回のように漫画を立体化するというのは厳しいものがあいます。

いろいろ方法を検討してみた結果、SVGという形式の画像を作って、それをblenderに読み込ませたものに厚みを付けて、これをベースとして3Dモデルを作成するという流れでやってみることにしました。

……では、SVGという画像をどうやって作ればいいかということですが、単純にJPGから変換できるというものではなくて一から作る必要があるようです。
そして作るためにはソフトが必要ですが……、画像編集ソフトも技術も持っていなくて唯一私がすぐ使えそうなのはExcelでした。

というわけで、Excelで図形を置いて、カニクリーパー第1話をざっくり再現します。

再現するといっても、立体化したときに空中に浮いたものはバラバラになってしまうので、かならずどこかで枠などと接するようにしました。

あと、くり抜いたりするところはblenderに行ってから抜いた方が楽というか慣れているので後回しにしました。

微妙なカーブとかをベジエ曲線で編集したりしたのでかなりごちゃごちゃになりましたけど、達成感がすごい。なんのためにやっているのかは自分でもわかりませんが。

とにかくこれで出来上がった図形を全選択して、右クリックして、SVG形式で保存しました。

そしてblenderでSVGをインポート……。おお、出てきました。

今度はblenderで線に幅を持たせたり、厚みを出したりしました。
この時点では厚さはおおむね2mm、長さは20cm程度の想定でした。

カニのはさみや、吹き出しなど前後関係をつけたいところは厚さを調整しました。

タイトルもここでつけます。
漫画描くときに適当にロゴっぽく描いたものですけど、立体化したら我ながらいい感じに見えてきました。

いろいろ調整して、3Dモデルの完成です。
blenderからはいつも通りSTLという形式で書き出します。

STLで書き出したデータを、3Dプリンター用のデータに変換するためのスライサーソフトに読ませます。
この時点で立体化の過程でおかしくなっているところがないか確認して、何度かblenderと往復して修正しました。

そしていよいよ3Dプリンターで印刷です。
ちょうどクリーパーっぽい色の材料(フィラメント)があったのでそれで出してみます。

おっと、なかなかいい感じに出ている……。

と思ったら、出力の途中で2コマ目左下や4コマ目がめくれ上がってきてしまい強制停止させました。
このめくれはこの後で3Dプリンターのヘッドに引っかかってバリッとなってグシャッとなるパターンです。

うーん、2mmの厚さだとペラペラ過ぎたかも。あと線の幅も細すぎた気がする……。

というわけで、XYZ軸全てを1.5倍して、1コマずつ出力することにしました。

一気に全部出力したいところですけども、1カ所でも失敗するとそれのせいで他のコマも全て巻き込まれてグチャグチャになるので1コマずつ丁寧に行きます。

大きくしたこともあって1コマあたり1~2時間かけての出力になりました。

完成しました

というわけで、何時間かかったかわかりませんけどどうにか出来上がりました……!

ちょっと荒いところあったり、バリや糸引きが残ったりしているところもありますがこれは誰かにあげるわけでもないのでこれで良しとします。

勢いでマステ使ってドアに貼りましたが、これの跡がついたりしたら退去時の説明が非常にややこしいことになるのですぐ取ります。

それにしても立体感出すと3Dって感じですね。3Dプリンターなのでまさにそうなのですが。

まとめ

というわけで、ちょっとやってみたくなったので4コマ漫画を3Dプリンターで印刷してみました。

透明部分にレジン入れて固めたり、1色でなくて複数色で作ったりしたら2.5次元?のフィギュアみたいなのができるかも……?

とりあえず私は満足しました。

おわり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました