年末に起きた事件
2023年が終わりかけていたころ、今年もいろいろあったけどどうにかやり遂げた……と思って少しばかりホッとしていた私でしたが、突然の非常事態に襲われました。
いきなりキラキラしたものが見えるようになって、その後30分ほど目が見えにくくなったというものです。
これまで生きてきて全く初めてのことで、めちゃくちゃビビる出来事だったのでここに書いておこうと思います。
事象
18:30 発症
当時、仕事でパソコンに向かっていた私ですが一瞬だけ、「何か見えづらい?」という違和感を覚えました。
なんというか、照明とかのまぶしいのを見てしまったあとに残像が残って見えにくくなる感じです。
「ん……?なんか今、まぶしいもの見てたっけ……?」と思ったりもしましたが、どう考えてもパソコンの画面だけを見ていたはず。
しかし少しすると、やはり視界の中央付近になんか残像があるような気がしてきました。
例えば通常時は以下のような視界だとします。
※実際にはこんなステキ空間にいたわけではありません。こちらからいただいたフリー画像です。
それが、こうです。(中央の黄色矢印)
中央付近がわずかに見えないところがあるようなのです。
その場所が白いとか黒いとかというわけでもなく、そこだけ「なんだか見えないみたい」という不思議な状況です。
まぶしいものを見てしまったあとの残像的なアレに非常に近い。
この時点では引き続き「蛍光灯の光とか目に入った?なんか鏡とか反射するものが近くにある??」という感じであたりをキョロキョロと見回したりしていたのですがそういったものは何もなく、何が起きたのかがわからない状況です。
18:40 線が見え始める
問題の部分はなんというか「見えないことが見えない」みたいな状況なので、いまいち何が起きているかもわからず気のせいかとも思ったりしながらパソコンに向かい続けていましたが、次は何か右目の前あたりに何か横向きのカーブした線の残像のようなものが見え始めました。
「こんどは線も出た……?」
これがまた意味が分からなくて、そういう形のまぶしいものが近くになるのかと思ってキョロキョロしまくったのですが何もなく……。
そうこうしているうちに、少しばかり線の形がしっかりしてきました。
どうも、そこだけ空間がゆがんでいるような感じがしつつ、カラフルな細い線がたくさんあってチラチラしているような……?
これも、そこに焦点を合わせることができなくてはっきり見えなくてもどかしい感じなのですが、図解するとこんな感じです。(右側の黄色矢印)
このあたりで異変が起きていることを認識し始めました。
「いや、これ、飛蚊症的なものでもなさそうだし、明らかにおかしい。目に傷がついたとか何か……?いや、網膜剥離とかの目の問題……?」
実際の網膜剥離とかはこういう感じではないらしいですが、とにかく目の問題を疑いました。
もう少し確認してみます。
「すると、これは右側に線が見えているからやはり右目……?」
↓
右目だけで見ると、予想通り、線が見える。
↓
「ははぁ、やはり右目か。明日とか眼科行った方がよさそうだね……。」
↓
と思いながら左目だけでも見てみる。
↓
引き続き線が見える。
↓
「?!」
↓
もう一度右目だけで……、線が見える。
↓
そして左目だけで……、線が見える。
↓
「あっ、両方で見えるってことは目じゃなくて脳?……ヤバいかも……!」
ここでビビりはじめました。
このまま数分すると下手したらもっと見えなくなって全部見えなくなるかも、もしくは脳に何か起きているとしたら倒れるとかもあるかも……!
しかし、私がいた場所は鍵がないと入れない密室で、自分一人だけしかいなかったのでした。
しかもドアの外はめったに人が通らないので叫んでも来る人はおらず、この後に唯一チャンスがあるとすればおそらく4~5時間経ってから警備の人が見回りに来るくらいです。
このままではマズい……!
というわけで、超高速で荷物まとめてその場を脱出しました。
とりあえず車通りのある道路に出られたので、最悪、動けなくなっても見つけてもらえるかなと少し安心……。
18:50 線が拡大する
とりあえず人目のあるところに出たので少し落ち着きつつ、家の方向に向かって歩きますがやはりまだ線が見えるのです……。
しかもなんかさっきより大きくなっているし……。
ただ、特に頭が痛いとかもなくて、ただ一部が見えないだけと言えばそれだけといった状況でした。
19:00 気づけば横が見えなくなっていた
その後、どうも全体的に見えにくい気もしてきたな……と思いはじめたところでよくよく確認してみると、どうも視界の右側が白にしか見えなくなりました。
もう右側すぐ前に人がいても見えないレベル……。
この辺りでは正面の方は普通に見える感じになっていたので、そういえばと思ってこの症状をスマホで検索してみようと思いました。
この症状をなんというワードで検索すべきか。
直感的に出てきた言葉は「視界 キラキラ」でした。
そんなんで何か出るだろうか……?と思いましたが、たくさん出まして、こちらのサイトの漫画がこの状況にかなり似ていました。(脳を疑うところ含めて)
たぶんこれだ……、閃輝暗点(せんきあんてん)というやつらしい……。
片頭痛の前兆としてこういうのが見えることがあるとか。
何にしても基本的には重篤なものではなさそうということでとりあえず一安心しました。
19:10 視界復活
そのまま閃輝暗点について検索していたところ、これまたいつの間にか私の視界は元に戻っていました。
とりあえずよかった~。
でも、私別に片頭痛持ちでもないんだけども……。
20:00 頭痛い
いや、普通に頭痛来ましたね。
左目の上からその上にかけて痛いっす。
とりあえず家にもついていたので布団にinして横になりつつ、ここまでの事象をノートに書きだします。
何かあった時に情報の保全は大事なので記憶がしっかりしているうちに……。
なお、頭痛のせいなのか、パニックになっていたせいなのか、それともやはり頭に何か起きていたのかはわかりませんがこの時、誤字を書いてしまったり時刻を間違えて書いてしまうといったことが異常に多くてボールペンで書いていたノートのページは訂正しまくりでグチャグチャになってしまいました。
23:00 大丈夫になった
横になってゴロゴロしていたら頭痛はだいぶなくなりました。
なんだったんだ……。
翌朝 脳外科へ
片頭痛の前兆としての「閃輝暗点」であれば問題無いようなのですが、私の場合は初めてだったのと、普段片頭痛のようなものはないタイプなので一応病院で診てもらうことにしました。
MRIなどの検査が必要になるかもしれないので、できればその病院だけで完結させるために「地名+脳外科+MRI」で検索して出てきた病院へGO!
なお、今回の経過や見え方とかを口頭で説明するのは無理だと思ったので、昨日のノートを清書する感じで図を入れつつ手書きでA4用紙2枚にまとめて持っていきました。
レポート提出するみたいになってしまいましたが、受付で問診票を書くときに一緒に渡したら先生らに読んでもらえて「これはわかりやすいです」、とのことだったので今後も病院での説明が難しいときは紙に書いて持っていくようにしたいと思いました。
で、症状を説明したら即CT撮りましょうとのことで撮影してもらえました。
MRIという単語で検索して出てきた病院でしたが、実際にはMRIでなくてCTのある病院だったようです。
ただ、CTのより細かい版がMRIで、CTでもある程度見えるらしいのでこれはこれで。
そしてCTの結果を説明してもらったところ、視覚などを司る後頭部の方も含めて特に問題はないとのことでそれでおしまいになりました。
とりあえずは良かったです。
ちなみに、素人判断なので私からは「閃輝暗点」とは一切言わず、また渡した紙にも書かず診断してもらいましたが、CTの説明などのときにも特に「閃輝暗点」という言葉は出てこなかったです。
聞いても良かったかもしれないですね。
まとめ
最終的には問題なかった一方、原因もよくわからんというものでしたがきちんと調べてもらえて安心はしました。
実際あれから10日ほど経ちましたが特に再発とかは無いです。
それにしてもこういう症状が出るものがあるというのが驚きでした。
ネットで調べたときに今回のような症状の説明と重篤なものではないという記載に安心したので、私もあくまでも一例として役に立てればと思って書きました。ただ、何か体調がおかしいときは自己判断ではなくプロに診ていただいた方がいいと思います。
おわり。
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