3Dプリンターのフィラメントの保管にドライボックスとSwitchBotを使ってみた件

湿らせずに、乾燥状態で長期保管したい

家に3Dプリンターが来てからもうすぐで1年になります。

購入後いろいろ遊んでいた私ですが、その後どうかというと引き続き時々使っています。

買った後に飽きちゃったらどうしようとか少しばかりは思っていたのですけども、そんなことなくてやっぱり楽しいです。
物理的なものが出来上がると嬉しいんですよね。

3Dプリンターを使うためにいろいろ準備したものはありましたけども、完全に元は取れたというか、満足の楽しさを享受しています。

※買ったものなどは以下に少しまとめています。

……で、3Dプリンターで材料となる「フィラメント」なのですけども、結構これも消費しちゃうのかなと思ったら私の使い方では結構持ちますね。
これもうれしいところ。

ただ、湿気のある場所に置いておくとフィラメントが劣化してパキパキ折れたりしちゃうらしいので乾燥した状態での保管が理想的という話がありましたので、その対策として衣類とかに使われる真空のパックに入れて保管していました。(具体的にはここに書いてあるやつです。)

これでだいたい40%以下くらいに保たれるので、これでいいなと思っていたのでした。

湿度保てなくなってる

3Dプリンター導入後、初の梅雨の時期を迎えました。

また、このころになると使いかけのフィラメントは手元に4個となりました。
最初に安いクーポンが出てたから買った紫以外の色もほしくなったのです。

そしてあるそこそこジメッとした日。
最近使っていない最初のフィラメントはどれくらい残ってったけ……?と思って取り出してみたところ、真空パックに一緒に入れた湿度計の値がやたらと高いのです。

…えっ?と思ってよく見ると、袋に空気が入っているし、乾燥剤が水分吸いまくって膨張しているしでもう湿度がキープできていませんでした。

どうも、開閉を繰り返してたら袋がダメになってきたみたいです。

これはよろしくないというわけで、湿度を保って保管する方法を模索してみたというのが今から書く話です。

ドライボックスとSwitchBot温湿度計を導入

というわけで、結論はこれです。

フタ取っちゃっていますが、ドライボックスと呼ばれている箱で密閉して、中に乾燥剤入れて、あと湿度計で湿度をモニタリングするという方法です。

いろいろ検討したのですけども、複数のフィラメントをまとめてこういう箱ひとつで管理したほうがいいかも、と思った次第です。
前の袋タイプだと毎回手動でポンプでシュコシュコと空気を抜かないといけないのがなくなる、というのも利点の一つかなと思いました。

今回選んだのは、こちらのドライボックス。

こちらのドライボックスは、フタをした後に4カ所でロックするようになっているので密閉がしっかりされそうな気がしました。

ただ、一つ気になるのは、フィラメント一つ取り出したり入れたりするたびに箱の湿度が上がってしまうのでは?というところ。

あと、袋で発生したときのようにいつの間にか湿度が上がっているなんてこともあるかもしれないという点でも気になるところがありました。

それで、一緒にSwitchBotの温湿度計を入れてみることにしました。

SwitchBotといえばスマホから家電を操作したりする、いわゆるスマートホーム的な製品のシリーズかなと思うのですけども、今回初めて買ってみました。

あまり製品の仕様がよくわかってはいないのですけども、SwitchBotはいろんな製品がありますけども、その中心となる「ハブミニ」なるものを別途導入することで、インターネット経由でいろいろSwitchBot製品の操作ができるということのようでした。

すなわち、おそらく温湿度計に加えてハブミニも導入すれば、家の中だけではなくどこにいても、万が一湿度が上がってきたときにはスマホで通知を受けるということができそうです。

……が!
ハブミニをこのフィラメント管理だけで使うとなるとちょっとお値段がリッチすぎる。

というわけで、ハブミニなしで温湿度計だけにしてみました。
とりあえずドライボックスの近く(Bluetooth接続)にいるときだけでも湿度の異常事態がわかればいいなと思いました。

運用開始

そんなわけで使い始めてみました。

まずはSwitchBotの設定ですが、これはスマホにアプリを入れてホイホイやっていくとさっそくスマホでもデータが見えるようになりました。

温度や湿度の他もいくつか情報が取れているようで、これは結構おもしろい。
正直、温度と湿度がわかるだけか……とも思っていましたが、数分おきのデータがグラフで見られるので自分が見ていないときに大丈夫だったのかといったことも確認できます。

ハブミニなしなのでデータを見るには温湿度計とBluetooth通信ができる距離でアプリを立ち上げる必要がありますが、立ち上げると、アプリと温湿度計で通信が始まって前回以降の温度や湿度のデータがアプリの方に送られてきて見えるようになります。

温湿度計側には1か月分くらいはデータが残るようなので少なくとも1か月に1回アプリにデータを取り込めば切れ目なくデータを取得できそうです。

一応、温度や湿度の計測の精度を確認するため、ドライボックスにモノを入れない状態(ドライボックスについていた乾燥剤だけ未開封の状態で入っている)でダイソーの湿度計と比べてみました。

ダイソーは61%と出て、

SwitchBotは56%。

湿度はだいたいこれくらいの誤差はあるだろうな、という感じなので特に問題なさそうでした。

ただ、実はSwitchBotについて一つ誤認していた、もしくは私には設定方法がわからない点が一つ。
ハブミニなしでもBluetoothの通信圏内に入れば湿度が異常になったときのアラートがスマホに来るのかなと思っていたのですけども、どうも、通信圏内でアプリを立ち上げたときに湿度が異常になっていれば一部アイコンの色が赤に変わるという感じくらいのようです。
ま……、とりあえずそれはいいか……。

ちなみに、実はこのドライボックス事態にもアナログの湿度計が付いているのですが……、こちらがやけに高い値を示していて75%近い!

えええ?という感じではありましたが、この商品のレビューを見るとわりとこの湿度計はズレているらしくあまり気にしない方がよさそうです。今回のように、湿度計は別途自分で用意したほうがいいかもしれません。

というわけで、この箱に保存したいフィラメント4つと、それぞれの袋で使っていた乾燥剤を入れました。
いいサイズのドライボックスを見つけるのに苦労しましたが、気持ちよくバッチリ入ってよかったです。なんならもうちょいいける。

袋管理の時に各フィラメントに1つずつ湿度計を入れていたのも一緒に箱に入れたので多すぎて無駄すぎますけどもとりあえずこれでいきます。

除湿開始直後の結果

というわけで、これで約1日放置してみた結果の湿度グラフはこうなりました。

おもしろい。
乾燥剤と一緒にフタした直後から一気に湿度が落ちていることがわかりました。
また、その後も時間を置いて徐々に下がっていますね。

なんか理科の実験みたいで、このグラフだけでめちゃくちゃ楽しい。

ちなみに箱の湿度計も下がってきてBESTのゾーンに入りました。どうも10数%高くでちゃうみたいですね。

数値を無視すれば、異常に上がっているときは確認することができそうではあります。

では、フィラメント取り出すときの湿度はどうなるのか……?

で、気になるところの確認です。

フィラメントの取り出しなのでフタを開けると中の湿度はどうなってしまうのか……。

結論から言うと、フタを開ける時間を最小限にしつつ、中の空気があまり入れ替わらないようにササッとやれば心配する必要はなさそうでした。

フィラメントを使うときの取り出しと、使い終わってしまうときの2回フタを開けたときのグラフはこれです。

34%まで下がった湿度が毎日心臓のパルスのように1%上がっているのは、おそらく室温の変化によるものだと思うので無視するとして、1回目でのオープンで38%まで上がったもののすぐ35%まで下がり、2回目では42%まで上がってしまいましたけどもそれもすぐ下がりました。

これだと安心ですね。

この2回のオープンの結果、1%上がった感じになりましたけども、これはこれまでの変動をみると数日でまた34%まで下がると思われます。

まとめ

というわけで、安心のフィラメント保管環境ができました。

とりあえず2か月くらい使っていて問題起きていないので安心して使っています。

おわり。

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