ニンテンドーラボの「IRひかる」ノードを使ってみた件

使う機会が無いと思っていたノード

ニンテンドーラボのプログラムは、四角形で表されるノードを線でつなげるというものなのですが、その中に「IRひかる」というのがあります。

IRは赤外線のことであり、このノードを使うと、Joy-Con(R)の下についているIRカメラのIRライトを光らせることができるのです。

そのノードの説明を見ると……、

■これはもしかしたら・・・
  電子工作と組み合わせたら・・・?

と書いてあります。

確かに赤外線単体だと目には見えないので、電子工作などの用途あるいはJoy-Con(R)をもう1個使ってそちら側で受信するとかの用途になると思いますが、使う機会がないなと思ってきました。

しかし、先日電子工作にチャレンジ(ニンテンドーラボで赤外線通信(受信)に挑戦してみた件)したら面白かったのでこの機会にやってみることにしました。
そのときは、「電子工作(Arduino)→ニンテンドーラボ」の方向の赤外線通信だったのですが、今回はその逆の「ニンテンドーラボ→電子工作(Arduino)」の方向です。

ニンテンドーラボでプログラムしてみる

というわけで、ニンテンドーラボのVRの画面と機械が連動したら面白いかなと思い、「ふしぎなアメを適当に与えられるポケモンVRシミュレータ」を作りました。
※ふしぎなアメ:ポケモンに与えるとレベルが1上がる。

平たく言うと、VR画面に連動して口の中にアメが飛び込んでくるというもので、VRの視覚と聴覚に加えて味覚と嗅覚と触覚までも感じられるというものすごいVRを目指しました。

よく考えてみると、マジのアメが出てくる時点でVirtualRealityっていうかただのRealなような気もしますがそこは気にしないこととします。

で、ニンテンドーラボのプログラムは冒頭の画像にもあるとおり、これだけのシンプル仕様です。

ZLボタンを押すと、ヒト(ポケモントレーナー)がパンチのアクションを繰り出すとともに、球(アメ)を発射。
また、0.10のタイマーの後に「IRひかる」。
また、0.30のタイマーの後に、自分のまわりにけむりのエフェクトを出し、レベルアップ効果音を鳴らす。
といった感じです。

しかしこんなアメの与え方をするトレーナーは三流だと思います。
丁寧な暮らしを心掛けていきましょう。

電子工作(Arduino)してみる

で、電子工作の方ですが、「IRひかる」ノードの受信には先日大量に入手することになった、赤外線受光モジュールVS1838Bというのを使おうと思っていました。

が、これを「IRひかる」ノードの受信で簡単に使う方法がわかりませんでした。

カンで使おうとしてうまくいかず、よくよく調べてみるとこのVS1838Bはテレビやエアコンのリモコンの信号を受信するのに使われるパーツらしいのです。
赤外線が届いているかどうかがわかる程度のレベルではなく、リモコンからどういった信号が届いているのかを解析できるレベルのすごいやつでした。
なので、ネットで調べてもリモコンの受信のやり方はたくさん出てくるのですけども、シンプルな使い方が見つけられなかったのでした……。

単純に赤外線の光が届いているかどうかを知りたいならば「赤外線フォトトランジスタ」という種類のパーツがあればいいらしいのです。
……が、そういうものは持っていないわけで……。

ここで終了か、それとも注文して続行か……と思いましたけど、もしやと思って、Arduinoのスターターキット的なやつに入っていたCdSセル(部屋の明るさとかの可視光線を調べられる光センサー)を使ってみたら赤外線でも微妙に反応することがわかりました。
このCdSセルだと私でも使い方がわかります。(テキストに書いてあったので)

なので、とりあえずこれを使ってみることにしました。

基板(ブレッドボード)には、受信したらわかるように光るLEDと、テスト用のボタンを置いてみました。

で、受信したらサーボモーターというモーターが動くようにしています。
このモーターは数年前にArduino面白い!ってなったときに買って以来、未使用で放置してしまっていたのですが今回活用することができて良かったです。

こういう物理的に動くものがあると、電子工作ってまた新たな面白さが出てきますね。

というわけで、サーボモーターに細めのストロー(青)をテープで貼り付けて、それを曲がるストローに差し込んで、その先端にアメをつけてみました。

我ながら、手元にあった適当なものを使って回転の運動を見事に直線運動に変換することにできたのは素晴らしいと思いました。

でも、何回か試運転していたらストローが折れました。
悲しかったです。

よく見るとダンボールもかなりボロボロなものを再利用しているのですけども、人に売ったりするものじゃない趣味の工作なので適当に作ることができてやはり楽しいですね。

できました

以上によりできたのがこちらです。

やはり、JoyConを支えるのには先日買ったスマホスタンドがとても有効でした。

というわけで、動かしてみるとこのようになります。

思ったよりアメの勢いが強く、またアゴに当たり、さらにCdSセルを無理やり使ったことで誤作動も起こしてしまったのでピカチュウに謝罪しました。

まとめ

ずっと気になっていた「IRひかる」ノードを使えたので良かったです。

それにしてもニンテンドーラボもArduinoもやればやるほど面白いですね。

おわり

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