ぬか漬けに挑戦してみた件

連休の仕上げに

休み少なめのゴールデンウィークでしたが、せっかくのこの機会にまだやっていなかったことをやってみようと思いまして、ぬか漬けにチャレンジしてみました。

なぜぬか漬けなのか

なぜぬか漬けなのかというと、私がぬか漬けについて知っているのは「毎日ぬか床をかきまぜる必要がある」というのと「最初は準備のために捨てる前提で野菜を漬ける必要がある」という2つのことなのですけども、これをちょくちょく聞いて生きてきたものの実際にやったことが無く、心残りだったからです。

とはいえ、この2つの行為がどっちもちょっと面倒だなと思っていたこともあり実行に移せず来たのですが、世の中にはその辺をスキップできる「ぬか床」が存在しているということがわかりました。

というわけで、今回は無印良品の「発酵ぬかどこ」(1kg)を使ってみることにしました。

意気込んだものの無印良品が家の近くに無い!というところでしたが、Amazonにもありますし、LOHACOにもありました。
買い物が随分楽な世の中になっていますね。

で、これがまた裏の説明にあるのですが、「開封後すぐに野菜を漬けてお召し上がりいただけます」「毎日のかき混ぜは不要ですが、一週間に一度程度は、よくかき混ぜてください。」とのこと。

私が気にしていたところがかなり解決されています。

さっそくやってみよう

前提

さて、ここで一つ大きな情報がありまして、それは私が「ぬか漬け」のことをよく知らないということです。
実家でもぬか漬けは作っていなかったので、ぬか漬けがどういう味なのかをわかっていません。

また、私がそもそも漬物好きというわけではないというのも問題になってきます。

しかしながら、それを上回る興味が今回勝ったという状況です。

正解がわからない状態ですけども、私がそれをうまいと思ったのならばそれがぬか漬けなのだと思うことにします。

実践

というわけで、野菜を用意しました。

まずは漬物の定番(であると私の中でイメージのある)、きゅうりと大根。
そして目についたセロリ、あとネットでうまいという情報をちょくちょく見かけたのでゆで卵を準備しました。

ぬか床の説明によると分量の説明にきゅうり2~3本という表記があるのに対して、今回はキュウリを1.5本、さらにそのほかにいろいろ大量に入れようとしているので、おそらくですがキャパオーバーの状態な気もします。

あと、説明に大根の皮をむく指示が無かったのにうっかり、むいてしまいました。

うっかりに気付いた直後にとりあえず撮影した写真

そういった感じで、レシピ通りに作らないから失敗するというパターンをグイグイ進んでいっている気がしますが、とにかくやってみましょう。

開封の儀

ぬか床とはどんなにおいがするのか……おそるおそる開封してみましたが、まずは固めのペーストが袋の形に沿って直立しているような状態が目に入りました。

袋を開けただけではにおいは漂ってこず、近づいてみるとなんとなく芳醇な感じの香り……。
違う気がしますがワインみたいな感じがしました。
思っていたより大丈夫そうなにおいです。

さっそくですが、漬けてみましょう。

……そういえば、「漬ける」?とは??

考えてみたら「漬ける」という行為のことをよくわからなかったです。
とりあえずその板状のぬか床にきゅうりを横から埋め込んでみました。

が、たぶんこれは違うと思って、かき混ぜながら野菜を埋める感じにもっていきました。

最終的にはこうです。

思っていたとおり、野菜の量が多すぎたらしく全部埋めることができませんでした。
最初からよくばらないほうがいい。

きゅうり1本はあきらめて露出したままにしてみることにしました。

さて、この「発酵ぬかどこ」の良いところですけど、容器を別に用意しなくてもこの袋のまま自立させて使えるというのもありがたいところ。
また、袋が透明になっているところがあるので、きちんと野菜が埋まっているか見ることができます。

おそらくびっしり埋まっていないといけないんだと思うのですが、いかんせん野菜過多によるぬか不足のため野菜にペタペタ貼り付けたようなところもあり、空気が入っているところもあります。
大丈夫なのか。

とりあえず、うまくいくことを信じて冷蔵庫にしまいました。
時は23時。きゅうりだけの場合で12~18時間つけるような説明があるのですが、ネット情報では最初のうちはしょっぱいから短めでOKという説明がちょくちょく見受けられたので、約9時間後となる翌朝に食べてみることにしました。

なお、この後、手を洗ったもののぬかのにおいが手からなかなかとれませんでした。

……が、なんかにおいが手によくついたのはこのときだけで、その後はそうでもなくなりました。
工場出荷後から私が開封するまでしばらくかき混ぜない期間があったわけなので発酵が進んでいたとか、あるいは私がぬかのにおいに慣れたのかのどちらかだと思いますけども謎です。

翌朝

翌朝です。

目が覚めて、さっそくぬか漬けのことを思い出しました。

( ぬかちゃん から野菜取り出して、あとかき混ぜておくか……。)




……ぬかちゃん?

2日目にして、早くもぬか床に対して愛着が出てきたらしく、無意識のうちに「ぬかちゃん」と呼んでしまった自分に驚いた次第です。
よし、きちんと育てていこう。

そんなわけで、昨晩漬けた野菜などをぬかちゃんから掘り起こして水洗いしました。

触った感じ、大根ときゅうりは少しやわらかくなっているような感じがありました。

実食

というわけで、まずはきゅうりから……。
食べてみると、おお、これはあっさりとした漬物!という感じでした。
薄めの塩分です。
どうもやはり野菜の入れすぎとかつけ方がぬかに密着していないとかもあって、浅漬けな感じになったようです。
私としては浅漬けの方が好きな気がするので、これはいい感じです。
もともと似た仲間なのではないかと思いますが、メロンのような芳香が一瞬ふわっとするところがあってこれもぬかの効果なのかなと思いました。

つづいて大根。
こちらも浅漬けではありましたが、皮をむいた結果でこの浸かり具合になったので結果オーライでした。皮つきだったら結構そのままの状態に近かったかもしれません。
……で、漬物が得意でない私としては若干、苦手な方に入る雰囲気の味なのですけども、しかしながら自分で作ったとなると妙なブーストがかかりまして「なんかいいね」という感じの味でした。

セロリはというと、これはもっと漬けたほうがいいかなと思いました。
野菜によって個人差があるのが難しいですね。

最後にゆで卵はというと、これも浸かり具合が薄いかなと言う気がしましたが、塩味としてはほどよい味が移っていました。
もうちょっとしっかり漬けたパターンも試してみたいかも……。

この中だと個人的にはゆで卵が好きですね。

2回戦

ちょっとこれはいろいろやってみる価値がありそうだということで、アボカド、かぶ、白菜で試してみることにしました。

アボカドはこれまたネットに事例がちょくちょくありましたし、かぶはぬか漬けの定番の様子。
白菜は旨みが強いと思うので入れてみることにしました。

なお、うっかりアボカドを漬ける前から食べやすい大きさにカットしてしまうというミスがありました。

結構熟してきていてもろくなっているアボカドだったので、ぬかからの取り出しに失敗してしまうとそのままぬか床の一員になってしまう恐れもありました。
大きいままの方が取り出しやすいと思うので、2等分の状態にすればよかったなと思いました。

8時間後

そして8時間後。

かぶは24時間前後漬けたほうがよさそうなのでそのままにしておいて、アボカドと白菜を取り出してみました。

で、まずは正統派?の白菜を食べてみます……、うーん、まだでした。

薄いからすぐに漬かってしまうのかと思って早めに取り出したのと、アボカドがくずれないようにそーっと埋めたので白菜1枚1枚にぬかがいきわたったわけではなかったというのが原因な気がします。

しかし、これを糧にして次がんばってみたいと思います。

一方のアボカドですが……、








優勝

となります。

見た目は大丈夫なの?っていう色をしているのですけども、食べてみるとなんかマグロの大トロみたいな感じの味がします……!
(注:実際にマグロの大トロを食べたことがあるのかと言うとありません。空想上の大トロです。)

漬けマグロなの?っていう感じの塩味があり、そしてぬかの風味がどこか魚っぽさを感じさせてくれるなかで、とどめのトロッとした味。

ものすごくご飯に合うので感動しました。

思わず写真を撮り忘れそうになってご飯がなくなるギリギリのところで1枚撮った次第です。

次回も同じように作れればいいのですけども、やってみないとわかりませんね。
今回偶然できたのかもしれない。

まとめ

そんなわけで、私はまだまだぬかのことを知らないので試行錯誤が必要になりそうです。

しかし漬物好きというわけではない私も、割とおいしくいただけるぬか漬けができあがりましたし、アボカド、ゆで卵と言ったものも面白かったので引き続き研究していきたいと思います。

ちなみに、無印良品の「発酵ぬかどこ」の製造所が「みたけ食品工業株式会社」と書かれていたのですが、その「みたけ」でも同じように見えるぬかどこを作っていてお安い感じなので、次に買うときはこっちでもいいかなと思いました。

おわり。

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