アナログなRPG
先日購入した「RPGタイム!~ライトの伝説~」(Switch)を遊びましたというかクリアしましたのでメモです。
買ったのは先月で勉強している時期だったのですけども、セールになったのでこれ幸いと購入したのでした。
それでSwitchにダウンロードもされた状態でしたが、遊び始めたら勉強に戻れなくなると思ってきちんと2~3週間我慢したので私は大変えらかったと思います。それだけでもう合格でしょう。
ただし、この期間において他のゲームも含めて一切遊ばなかったのかというと、それはまた別のお話となりますのでご了承ください。私は今、RPGタイム!の話をしています。
こんなゲームでした
このゲームはRPGなんですけども、おそらく小学校の教室で、友人のけんた君がノートにアナログで作ったRPGゲームを遊ぶというものです。
かなり画面の要素数が多くてにぎやかになっています。
これはこのゲームがすごいと言えばいいのか、けんた君がすごいと言えばいいのかわかりませんけども、全編を通していろいろ細かいところまで作りこんでいる丁寧なゲームだなと思いました。
なんつっても机の書き込みのボリュームがすごい。(机に落書きをするのはやめましょう)
で、そんなけんた君がプレイヤーにRPGを遊ばせてくれるのです。
つきっきりでゲームマスターとしてそばにいて、ストーリーを説明したり全キャラクターのセリフを読み上げたりします。(※ボイスはなく、吹き出しでの表示です)
いきなり、ノート右下に人口、特産、国旗を書いちゃっているあたり、けんた君かなりこういうの好きなんですねぇ。良い趣味をお持ちで。
ちなみに、私はそういうストーリーの構想力みたいなのはないのでノート(自由帳)にそういうのは書いていなかったですね。
一時期、あまりにも書くことが無くて一人でノートに数字をひたすら「1,2,3,4,……」と書き続けていた時期があったという記憶はあります。
一見何か危ない行動のようですが、その後なぜかクラスでブームになり、いつしか誰の数字が一番大きいかが焦点になってきて休み時間のたびに競って数字を書きまくる形になり、(ただ、数字を書いていただけなのになぜ時間に追われて競争しているんだろう……)という思いとの葛藤から「もう、やめる……」という宣言をするに至りました。
その宣言をしたときに私は何故か涙がこぼれ、それを見て「うれし涙だね……」と言われたのでした。
……なんだったのこれ?
めちゃくちゃ話がそれました。
RPGタイム!に戻りましょう。
で、こちらのRPGタイムですが、途中でけんた君が絵を書き足したり修正してきたりします。
絵うますぎなのと、進行がうまいのと、プレイヤーに対しそこまでして楽しませようとしてくれるというものすごいハイスペックぶりです。
で、ストーリー的には、姫が魔王軍に連れ去られてしまうという王道パターンで、まさにRPGという感じです。
たまにマンガ形式でストーリーを用意してくれていますが、1コマずつ付箋をめくって見れるようにしてくれています。
マジでけんた君の労力とやる気には恐れ入ります。
で、実際の操作する画面では十字キーなどで操作したりします。
主人公(勇者)を操作する画面では、さすがにけんた君が一歩ごとに絵を書きかえるとまではいかず、謎の力(説明なかったと思う)で鉛筆画の世界を動き回る形になります。
なお、2Dかと思いきやいきなり立体物を出してきたり、いろんな3D的なギミックなどを出してくることもあります。
ほいで、まんまとけんた君の作りこんだトラップにハマるとゲームオーバーになります……。
これがまた悔しいことに定期的にやられましたね……。
けんた君はプレイヤーの心理を考える能力にも長けている。
なお、ゲームオーバーになっても復活できるので大丈夫です。くやしいだけです。私は7回くらいくやしかったです。
勇者のステータスをブロックで表したり、HPのゲージをメジャーで表したりといったところも非常に細かい。
なお、勇者のステータスや装備に関してはゲーム中は一切考えなくても良かった感じでした。
HPに関しては敵との戦いのときに0になるとゲームオーバーなのでちょっと気にする必要がありますが、ノーミスクリアを目指さない限りはそこまで注意しないで気軽に遊べると思います。
それにしても、とにかくいろいろなギミックを出してくるけんた君でした。
100円ショップにありそうなライトを使って、姫のホログラム映像を表現したりとか細かい。
あまりいろいろ書くとネタバレになるというか、初めて見た方が楽しいので書くのはこの辺にします。
クリアしました
というわけで、クリアしました。
だいたい6時間くらいだったと思います。
面白かったのはやはり、次々出てくるギミックとそれを使った遊びの数々です。
タイトルに「RPG」と入っていますが、レベル上げのために敵を何度も倒して経験値をためてレベルアップという感じではなく、次々イベントが発生するのに対処していくといった感じでした。
どちらかというとアドベンチャーゲームと言えるのではないかと思います。
ストーリーとしても最後のところはどうなっちゃうの……?というところもあったりして面白かったです。けんた君が用意した音楽も良かったです。
逆に気になったところは、たまにゲームのテンポが気になるところがありました。
ただ、「まだ続くの?」とか「もうちょっと早く動きたい」という感じのところなどもありましたが、これもけんた君がとてもがんばって楽しませてくれようとしているんだな、と思ったり、確かにアナログで実際にゲーム作ったらそういう感じになるかも……といった感じで納得できる部分もありました。
なんか遊んでいると、アナログなのかデジタルなのかよくわからなくなってくるのは新感覚でした。
ゼルダの伝説的なゲームを紙でやろうとしたらこういう雰囲気になるのかもしれないなと思いました。
あと、スタッフロール的なものもしっかり作ってきてくれたけんた君です。
「将来のゆめ ゲームクリエイター」ということですけど、けんた君はもう立派なゲームクリエイターなので、このゲーム一式持ってゲーム会社に見せに行った方がいいと思います。
ポテンシャルが高すぎる。
今回の私のプレイにより使えなくなったページもあるでしょうに、それをいとわず楽しませてくれるという点でも人を楽しませることが好きすぎる少年なのでしょう……。
けんた君にははじめてゲームプログラミング、ニンテンドーラボにも挑戦してもらいたいです。
まとめ
というわけで、とても一つ一つが丁寧で濃い感じを受けました。
先ほども書いた通り、けんた君がすごいのか、この(Switchの)ゲームを作った人がすごいのかよくわからなくなってくる感じになるのですが。
けんた君の次回作にも注目したいところです。
おわり。
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