Switchの「SELF(自己)」を遊んでみたのでメモ

セールで見つけて気になったゲーム

私はできることならお安くゲームを買いたいのでSwitchのダウンロードショップのセールをちょくちょくチェックしているのですけど、今回、内容が気になっちゃって買ったのがあります。

SELFというゲームです。
(2020年6月11日 23:59 までセールのようです)

SELF
任天堂の公式オンラインストア。「SELF」ダウンロード版の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。

で、たぶんやることやり終えた感じでして、全体を通してユニークなゲームだったので感想をメモしておくものであります。

なお、ネタバレを避けて書くつもりですが、情報を完全にシャットアウトしたい方はここから先はご注意ください。

「カフカスタイル」のゲームとは?

さて、購入にあたってゲームの説明を読むとこういうことが書いてありました。

《SELF》はカフカスタイルの心理サスペンスAVGゲームです。プレイヤーは色々な謎を解け、主人公の記憶の欠片を集めて、物語の全貌を再現します。

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000020872

「カフカスタイル」のゲームとは……?
ちょっと私、この単語は初めてだったのですけどググってもうまく見つけられませんでした。

もしかして、と思って公式ページを英語版で表示してみたところ、このような記載がありました。

SELF is a suspenseful Kafkaesque text-based adventure game with simulation and puzzle mechanics.

https://indienova.com/corp/self/en

というわけで、ここに出てくる「Kafkaesque」という単語のことらしいですね。

で、これを調べたら、こちらにいろいろ書いてあったのですけど、

kafkaesqueの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
kafkaesqueの意味や使い方 【形容詞】1シュールな歪曲と切迫した危険の感覚により特徴づけられる(characterized by surreal distortion and a sense of impending dange.....

ざっくり言うと「カフカの作品のような、シュール、危険な感覚」っぽいです。

……けど、小説などを読むのが苦手の私はもちろんフランツ・カフカの作品を読んだことないのでよくわかりません。

とにかくシュールな感じで危険な感じ……?ってことでそんなに気にせず購入して遊んでみましたけど、まさにその通りでした。

この表現は正しい。

こういう感じのゲームです

ゲーム画面はこんな感じです。

ゲーム起動直後、すぐのタイトル画面はこれです。

いきなり、何やらシュールな感じが出ています。

ゲームを始めてみると、基本的にはサウンドノベルみたいな感じになっていました。
時々、選択肢が出てきます。

で、遊んでいると様々なエンディングにたどり着くことになるわけですが、私は初プレイで「あ、これ、このまま行ったら即終わりそう……でも気になってこっち選んじゃう……」という感じで進んでいったところその通りでして、開始3分で1つ目のエンディングに到達しまして早くもThank You for playing.でした。

なお、このエンディングだけがやけにすぐに到達できるのであって、他のエンディングはしっかりストーリーが進んだのちのものなので安心してください。

独特のゲームシステム

さて、シュールなゲームであるということでしたけどマジでそうでした。
いつも新鮮。

例えば、選択肢が突然、UNDERTALE風になることも。(操作の難易度は高くはないです。)

また、テキストの表示の演出も面白かったです。

また、こういう2画面っぽいのも初めて見ました。

ビジュアル、世界観

このゲームの画面は文字がメインになっていて、たまに画像が出ますが、細い線かつ少ない色数で表現されていてこれがまたシュールです。

中国生まれのゲームということで、たまに中国語の何かが出てきたりしてさらに何とも言えない奇妙な感覚がします。

なお、音(音楽)はしっかりしています。
(※絵がしっかりしていないという意味ではないです。)

その他いろいろなシュール

この他にも、突然差し込まれる謎のシーンが出てきたりします。

さらにゲームを進めていくと少しずつストーリが見えてくるのですが……。

ストーリーのフローチャートはこの画面のようなひび割れで表現されています。

これまた独特。

まとめ

私はおそらくロックされていたところがすべて解除されたので100%プレイしたのではないかと思いますけど、その感想を一言でいうならば「悪夢を見ているかのようなゲーム」という感じです。

これはいい意味で、です。

突然始まるストーリー、場面の移り変わりなどが奇妙。
そして、いろんなエンディングに到達するうちに徐々にわかってくる(ような気がする)全体の状況……。

プレイ序盤は「んー……」と思ったりもしたのですけど、この一貫した世界観の中で話を進めていくうちにのめり込むような、そんなゲームでした。

あと、ゲームと直接関係ないのですけど、中国語からの翻訳による表現の違和感や、誤字らしきものもあって、これがまたシュールさを増すいいスパイスになっているとも思いました。

ゲームを終えた感想としては「悪夢から目が覚めたときのような寝覚めの悪さ」が残りました。
そういうのが好きな方にはお勧めです。(※私は別に好きではないです。)

今となっては、開始3分で見たあのエンディングが一番良かったのでは……という感じです。

おわり。

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