3DプリンターでPlaydateのケースを作ってみた件(本当の最終章)

きちんとやっておきたい

先日、ゲーム機の「Playdate」のケースを3Dプリンターで作ってみました。

紆余曲折あったもののどうにか3Dプリンターの購入から初めて完成に至ることができました。

で、できたのがこういう感じでした。

これが完成したときはかなりの喜びがあったのですけども、少しばかり気になっていたところもありまして解決したかったのです。

具体的には、
・ケース上部のヒンジがやたらでかいしグラグラしている
・ケースのフタがうまく閉まらない
・ケース内部にPlaydateを入れると隙間でガタガタするのでPlaydateに傷がつかないか心配
・ケース内でボタンが押されてしまわないか心配
・窓部分が少し大きすぎる
といったところです。(書いてみたらけっこう気にしまくりだった)

一方、このケースを作る前後でいろいろ3Dプリンターで遊んでいた結果、3Dモデルを作るためのBlenderというソフトの使い方が徐々にわかってきたことや、3Dプリンターで出来上がったものが思っていたよりしっかり硬いといったことなどいろいろ見えてきたので、それを踏まえて改めて設計しなおしてみようと思いました。

これにて、今度こそPlaydateケースについてのあれこれは完全終了です。

Ver.2として作る

前回のをVer.1として、新たに作りなおすことにしました。

Ver.1は3Dプリンターが家に来る前に手探りで作った3Dモデルでしたが、1回Playdateと同じサイズの直方体を作ってから、一回り大きい直方体からPlaydateの直方体を引き算する(くりぬく)、といった手順で作っていきました。
これでなんとなく作れたのですけども、操作方法も何かと知らなかったこともあって時間がかかりました。

Ver.2としては、いろいろ操作方法がわかってきたので引き算スタイルではなく、最初は板1枚だけ作ってそのフチを上に押し出して…、というようなどちらかというと足し算スタイルでいきました。
ケースの厚みも2mm程度で良さそうなので、そうなるようにPlaydateの長さを計測したりしつつ、手順をまとめてみました。
(まとめないと途中で混乱して作業漏れとかありそうだったので……)

これっぽい手順はVer.1でも作ったのですけども、随分と手順が短くなりました。
我ながら自分の技術の進化を感じます。こういう自分ができなかったのができるようになるってのはいつも楽しいですね……!

で、出来上がりはこちらです。

Ver.1は背面側と前面側の厚さを2等分にしてました。というのも、Ver.2のようにすると前面側(窓がある方)は、空中に浮いてしまうことになりますが、てっきり3Dプリンターではこういう空中に浮かすようなものは作れないと思っていたのです。
しかし、実はこれでも浮く部分にはサポートという一時的な支えが作られるのでなんとかなる(多少雑な仕上がりになるけども)ということがわかったので変わったところです。

というわけで、今回も8hours later……

長時間かけて出来上がりました。
おお、ヒンジ部のスリムさがすごい。

直径6mmの円柱を3つ用意して、その端の中心部分が45度の角度で出っ張ったのと引っ込んだのを1mm離して向かい合うようにしたヒンジです。文字で書くとややこしいですね。

で、このヒンジですがめちゃくちゃ快調!

Ver.1のヒンジと比べてのあまりの気持ちよさに超高速開閉をキメてしまいました。

さて、そんなVer.2ですがこの直後に終わりを迎えます。

・フタがしまらない(Ver.1とフタ部分の形状を変えたが、今回も余裕0mmで設計してしまいはまらない)
・なぜかケースを立てたときの脚を短くしてしまったので立てたときの安定線に不安

ちょっと手直ししてVer.3を作りますか。

Ver.3

というわけで、Ver.2での不満を解消したモデルがこちらです。

サイゼリヤの間違い探し級に違いが分かりにくい。

そんな感じですが再び8hours laterには出来上がりまして、その後仕上げしてついに完成しました!
これが私が作りたかったケースの最終形です。

ケースの前面が、3Dプリンターの都合上空中に無理やり作ったところだったので、最も目につきやすいここが荒めの仕上がりになりました。

とりあえず紙やすり(持っていた中でなんとなく#240の目)をかけたりしたところ、指が引っかかったりするところはなくなったのでこれはこういうダメージ加工みたいなものだと思っていこうと思います。

内側には100円ショップにあったコルクのシートを貼って、Playdateとこのケースとの摩擦による傷を防止します。また、ボタンも勝手に押されないようにします。

ポイントとしては、コルクはボロボロしやすいのでやめた方が良かったかもしれない……と途中で思いましたが最後までやりました。

それと窓部分には透明なクリアファイルみたいなやつを内側から貼り付けています。これで窓からのホコリの進入を阻止します。
最初は接着剤で貼り付けてみたのですが、接着剤の蒸気みたいなのによりケースと窓が白くなってしまう現象(名前忘れた)が起きたので改めて両面テープで貼り付けなおしました。(白くなったのは窓の周りに残ってしまいましたが、見ないことにします。

で、ここにPlaydateを入れるとこんな感じでぴったりで、Playdateに優しい感じになったのでよかったです。

まとめ

以上のようにVer.3にしてやっと納得のケースが出来上がりました。

これで安心してPlaydateをしまっておけそうです。

おわり。

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